経済

【014】ロシアのウクライナ侵攻(4)

ロシアによるウクライナ侵攻

ロシアが2月24日にウクライナに侵攻を開始して、6月3日で100日が過ぎました。
この侵攻により民間人の死傷者は、国連が厳密に確認しただけでも、4183人が死亡し、5014人が負傷しています。
ウクライナでは人口の約3割にあたる1400万人近くが避難を余儀なくされ、500万人近い子供が教育を受けられなくなりました。また、世界食糧計画(WFP)によると、戦争による穀物の輸出封鎖と食品価格高騰のため、世界中で17億人が飢餓に直面する危険が高まっていて、「急性の飢餓」に直面する人数は4700万人増えるおそれがあるそうです。
100日を経ていまだに終わりが見えず、むしろ長期化への懸念も膨らんできているこの状況は、世界の経済、食糧事情に大きな影を落としつつあります。
終わりの見えないこの争いを理解するために、前回はこの争いの舵取りになりえるNATO、アメリカ、中国について紹介しました。今回は、100日が過ぎた今の現状と問題、戦争終結へのシナリオを紹介します。

【OPINION1】民間人死亡者だけで3万人に迫る…終わりの見えないウクライナ戦争

【OPINION2】ウクライナ情勢と世界の食糧危機 黒海の輸送ルートは

【OPINION3】ウクライナでの戦争の結末は、5つのシナリオ 開戦から100日過ぎ

【007】ロシアのウクライナ侵攻(2)

ロシアによるウクライナ侵攻

ロシア軍は2月24日、ウクライナの軍事施設に対する攻撃を始めたと発表し、ロシアによる軍事侵攻が始まりました。
当初はロシアが圧倒的な戦力を背景に、数日内に制圧するものと見られていましたが、予想外のウクライナの抵抗により、両国ともに多くの犠牲者を出しています。終わりの見えないこの争いを理解するために、前回は両国及びこの争いの中心人物となるプーチンの過去をご紹介しました。
今回は両国がこの争いに至った経緯、そして窮地のウクライナを率いるゼレンスキー大統領の過去をご紹介します。

【OPINION1】ロシアはなぜウクライナに侵攻したの

【OPINION2】軍事衝突に至ったウクライナの歴史的な背景

【OPINION3】ゼレンスキー大統領とは何者か