9月30日、回転寿司チェーン大手の「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの田邊公己社長が、以前勤めていたライバルでもある「はま寿司」の営業秘密データを不正に持ち出したとして不正競争防止法違反の容疑で逮捕されました。
田邊容疑者は以前に競合する回転ずしチェーンの「はま寿司」で取締役を務めており、その後「カッパ・クリエイト」に転職。田邊容疑者は、はま寿司の仕入れデータなどを不正に取得し、はま寿司時代の元同僚、湯浅宜孝容疑者がデータ閲覧のためのパスワードを田邊容疑者に教えたとされています。そしてカッパ・クリエイト幹部の大友英昭容疑者は田邊容疑者とこの仕入れデータを共有し、社内で商品開発につなげた疑いが持たれています。
なぜ田邊容疑者はこのような行為に出たのか、行動の背景には親会社からのプレッシャー、業界内の過酷な生残り競争が見え隠れします。これらを各視点から紹介します。
【OPINION1】外食ビジネス精通の経営者 業績改善へ奔走―田辺容疑者・かっぱ寿司